なぜリフォーム業者はタカラスタンダートをおすすめしないのか【割引なし?】

不動産「購入編」

仲介という中古の不動産を扱っている仕事柄、リフォームとは切っても切れない関係にあります。
最近の調査でも、300万円までのリフォームは予算内という方が半分を占めるそうです。

皆さんも購入や維持メンテナンスに関わらず、当然リフォームの際には、値引きが大きい方が嬉しいですよね?

そんな中で

リフォーム業者さんが、タカラスタンダードの商品は値引きが利かないから損です、と言われました。

タカラスタンダードの商品が好きなんですけど、値引きしてくれなくて、、

といった話をよく聞きます。
タカラスタンダードと言えばホーローで有名な質の高い商品のイメージがありますが、なぜかリフォーム業者からは勧められないという不思議な現象が起きています。

今回は、タカラスタンダード製の商品はなぜリフォーム業者からおすすめされないのか、またその人気の秘密についてに住宅メーカー勤務経験のある、不動産歴20年以上、現役の不動産屋の私が回答させていただきます。

ご覧いただくと、リフォーム設備の割引の「仕組み」が見えてきます。
(「闇」とまでは言いませんけれど、、)
今後のリフォームや、もちろん新築時のキッチンなどの設備選びの参考になりますよ。

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結論:リフォーム業者がタカラスタンダードを勧められないのは、売りにくく儲からないから

リフォーム業者がタカラスタンダードを勧められないのは、リフォーム業者が売りにくく、また儲からないからです。

タカラスタンダード以外にも、キッチンや洗面化粧台、ユニットバスを作っているメーカーは沢山あります。

そしてどんな商品にも定価(メーカー希望小売価格)というのもがあります。

しかし、それらのメーカーは「値引きを前提とした価格」が定価であるのに対して、タカラスタンダードは、「値引きを前提としていない価格」に定価を設定しているため、値引きの幅が小さいのです。

リフォーム屋さんだって、

値引きは難しいんです、、、

というよりも、

こちらの商品、今ならなら40%OFFで提供出来ます!

という方が売りやすいに決まっています。

定価(メ-カー希望小売価格)によるスタンスの違い

例えば、キッチンを例に挙げますと、定価(メーカー希望小売価格)にまず違いがあります。

・タカラスタンダードの定価 50万円
・他メーカーの定価  90万円

だとします。
普通は他メーカのキッチンの方が価格が高いため、良い(グレードが高い)商品に見えるのですが、実際には同グレードの場合があるという事です。

・タカラスタンダードのキッチン 定価50万円
・他メーカーのキッチン  定価90万円(実際は40%引きを前提とした54万が実売価格)

ということです。

つまり、定価は違いますが、値引きで安くなったように見せかけて売るか、価格競争をせず売るか、というスタンスが違うのです。

実際タカラスタンダードの社員さんに話をすると

タカラスタンダードは、他社メーカーと価格競争をせず、創業来100年間以上培ってきた品質で勝負がしたいんです。

という話をよく聞きます。

価格競争をしないということは、どのエリアでも、どなたにでも、どのリフォーム業者を選んだとしても同じ価格で商品を届けるという事です。

それを深く理解するには、そもそもリフォーム業者に設備が届くまでの設備仕入れの仕組みを理解いただく必要があります。

一般的なキッチンの仕入れの流れ:リフォーム業者に届くまで

先ほどは分かり易く定価でのお話をしましたが、今度は一例として、リフォーム業者のところにキッチンが来るまでの仕入れのお話をします。
※価格等はイメージです。

まず、キッチンメーカーは設備の卸業者に商品(キッチン)を卸します。

そして、リフォーム業者はその設備卸業者から仕入れをする形になります。

そして、そこに金額を入れていると分かり易くなります。

一般的なメーカの仕入れの仕組み

キッチンの定価90万円のところ、設備卸業者は30万円で仕入れます。
そしてリフォーム業者が卸業者から35万円で仕入れます。

この時点でリフォーム業者は定価(90万円)に対して、約39%の価格(35万円)で仕入れることが出来ました。

あとはこのキッチンを、

お得な割引!20%引きの72万円
とするか

なんと今だけ!30%引きの63万円
とするか

もってけ泥棒!40%引きの54万円
とするか

何とも幅がある提案が出来るのです。
そして40%引きで売ったとしても。「54-35=19万円」の利益が出ることになります。

これが、売りやすく、利益も出る仕入れの構造です。

さらに、キッチンメーカーは沢山購入してくれる実績ある卸業者には安く仕入れさせてくれます。
リフォーム業者も同様に沢山購入すれば、設備卸業者から安く売ってもらえるようになります。

価格のコンロトールが出来るため、定価などあって無いようなものなのです。

そしてそれは、同じキッチン設備でもリフォーム業者によって、価格に違いがでるということです。

タカラスタンダードの仕入れの流れ

対して、タカラスタンダードはどの卸業者、リフォーム会社に対しても値引きをせず、公平にキッチン設備を提供するので、リフォーム会社によってほとんど価格に差がありません。

先ほどと同じ図で説明すると

タカラスタンダードの仕入れの仕組み
       あくまでも分かりやすいイメージです

この仕組みだと、単純にリフォーム業者にとってタカラスタンダードの商品を売っても(キッチン単体では)利益が出ない、ということになります。

結果どのリフォーム会社に割引を相談しても、「タカラスタンダードは値引きが難しいんです」と言われる理由になるのです。

要はモノは同じくらいのグレードであっても、リフォーム会社にとって、「値引き」で興味を惹けて売りやすい上に、利益もしっかりと出る他社メーカーの製品に比べて、タカラスタンダードは「値引き」出来ない、利益も出ないので、結果おすすめされないのは当然だ、ということです。

実際付き合いのある誠意あるリフォーム業者でも、

利益が出ないのでタカラスタンダードは、勧めにくいです。
お客様から指定があった場合に仕方なく、という感じです。

と答えています。商売ですから利益を追求するのは当然ですが、難しいところですね。

タカラスタンダードの強み

リフォーム業者からなかなかおすすめされないタカラスタンダードですが、品質で勝負したいと言った、タカラスタンダードの社員さんの言葉には裏付けがあります。

タカラスタンダードの製品の特徴は高品位ホーローで造られているということです。
高品位ホーローとは、頑丈な鉄をベースにガラス質の釉薬を超絶高熱で焼き付けて密着させたものです。

金属にガラス質が密着していますので、ホーローは鉄の強さとガラスの美しさを兼ね備えた素材になります。

表面がガラス質・ベースが金属なので、耐熱性・耐水性が高く、汚れがつきにくい特徴があります。
湿気にも強く、カビもつきにくい上、衝撃にも強く、ひび割れ、剥離も生じにくいつくりになっており、年数を経ても美しいまま保つことができるとのことです。

ですから、ホーローは水回りには最適な素材だと言われています。
実際私の扱っている現場でも、ホーロー製で揃えたお家もあります。

タカラスタンダード ホーロー製キッチン
タカラスタンダード ホーロー製キッチン
タカラスタンダード ホーロー製洗面化粧台
タカラスタンダード ホーロー製浴室

HPを見ても、油性マジックで書いた字を拭けば消せるといったようなアピールもしています。

まだご存じない方は一度、ご覧になられてはいかがでしょうか。

タカラスタンダード 公式HP

また興味を持たれた場合は、私のようにまずはカタログ集めるのも良いですが、近くにあるようであればショールームで実物を見ながら説明してもらうのもおススメです。

私もお客様とよくショールームへ行きますが、性能や機能、オプションについても分かり易く説明してくれて、とても参考になります。もちろんキッチンだけでなく、お風呂屋洗面化粧台も見学できます。

個人的にも次のリフォームで最有力の候補です。

リフォームは必ず「相見積もり」を取ろう

とはいえ、他メーカーの製品が悪いと言っているわけではありません。
定価が、本当の価値を示していない(意味がない)と言っているだけです。

水回り設備はみなさんそれぞれこだわりや、予算があると思います。

先ほどご説明しましたように、タカラスタンダード以外の設備メーカーはリフォーム業者によって仕入れ価格が異なるため、相見積もりをとることをお勧めします。

そのためにも、商品は統一して見積もりを取る方が価格の差は分かりやすいですし、そのためにもカタログを事前にもらったり、ショールームへ行ったり、ネットで出来る限り調べたりと、出来る限り知識を入れておきましょう。

リフォームの一括見積には便利なサイトがありますので、一度確認してみて下さい。

まとめ:設備は値引きに惑わされるな

皆さん基本的には値引きはお好きだと思います。私も好きです。

しかし「値引きが大きい商品が良い商品」で、「値引きが少ない商品は悪い商品」ではないはずです。

タカラスタンダードがリフォーム業者からおすすめされないのは、品質が悪いという理由ではなく、値引き出来ない、利益が出ない、というリフォーム業者側の都合によるものでした。

悲しいですが、それも現実です。

住宅設備に関しては、割引の大きさだけで選んでしまうと、本質を見失う場合もあるという事です。
よくちらしにも「キッチン40%OFF!」とか書いてあるのを見ますが、それが本当にお得なのか、それとも割り引いた金額がそもそも適正な価格なのか、意識をすることが大事だという事です。

世の中には誠意あるリフォーム業者がたくさん存在しています。
皆さんもしっかりと知識を身につけ、値引きだけはない提案をしてくれる、良いリフォーム業者さんとご縁があることを祈っております。

ちなみに、大手仲介不動産会社提携のリフォーム業者の見積もりは、実は上乗せされている金額ある?という話を別記事にしてありますので、合わせてご覧下さい。

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ではまた!

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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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