なぜSUUMOで資料請求をしても不動産屋から返事が来ないのか【資料請求の正しい方法教えます】

不動産「購入編」

「SUUMO」で物件の資料請求したのに不動産会社から全然資料が来ない、ということはありませんか?

不動産の購入を検討している時に、検索でおそらく一番利用されているポータルサイトは「SUUMO」になります。
各不動産会社のホームページをいちいち個別に見て回らなくても、それこそホームページを持っていない小規模な不動産会社の販売物件でもSUUMOなら大抵情報が掲載されているからです。
 
ですから大手の不動産仲介会社でも「SUUMO」や「athome」などのポータルサイトからくる反響(問い合わせ)の方が自社のホームページよりも多いところがほとんどです。

しかし「SUUMO]から資料請求をしても、なかなか資料や返事がこず、また返ってきても下記のような販売図面だけ、ということが多いのではないでしょうか。

販売資料サンプル

今回は、なぜ「SUUMO」で資料請求をしても不動産屋から返事が来ないのか、を不動産業界歴25年の現役不動産屋が裏事情を踏まえて解説します。
ご覧いただくと、返事が来ない理由、正しい資料請求の方法が分かります。

スポンサーリンク

結論:不動産屋には「資料請求」としてメールが届いていないから

まずあなたが「SUUMO」で気に入った物件が見つかり、資料が欲しいな、と思った場合には【資料請求をする】ボタンから情報入力をして、依頼をしているはずです。
ご自身の情報をいくつか入力して、【資料請求をする】ボタンを押しているはずです。

SUUMOの資料請求画面

しかし不動産屋には「SUUMO」を運営しているリクルートから「反響のお知らせ」としてメールが届くのです。不思議なことにどこにも「資料請求」とは書いていません

では、実際に不動産屋にくる「SUUMO」からのメールを見てみましょう。

不動産屋に「SUUMO」からのメールはこのように届きます

Subject: [リクルートJDS]反響お知らせメール

仮)伊吹不動産  担当者様

☆☆☆ お客様からの反響です ☆☆☆

※お問合せ内容に従ってお客様へご連絡お願いいたします

問合せ物件
会社名:仮)伊吹不動産 
支店名:〇〇センター
掲載号:
物件種別:中古マンション
物件コード:——-
物件名:〇〇マンション
貴社物件コード:——
最寄り駅:JR□□線「△△駅」歩1分
所在地:–県–市—
価格:3980万円
間取り:3LDK+S(納戸)
専有面積:80.22㎡(24.26坪)(壁芯)
物件詳細画面:https://suumo.jp/————

--------------------------------------

お客様プロフィール
氏名(漢字):☆☆ ☆☆
氏名(カナ):
郵便番号:—–
住所:——-
メールアドレス:—–@gmail.com
電話番号:080——–
FAX番号:
希望連絡方法:
お問合せ内容:

ここのリクルートからのメールで、連絡してください、と書いてあるから不動産屋は正直に電話(メール)をしているのに(8割ほどの方は)、電話に出ない(メールを返さない)ので、結果不動産屋はぷいっ、となるのです。

あなたは知らない番号からいきなり電話がかかってきても、まぁ出ないですよね?
もしくは資料請求しているだけなのに、いちいちメールでやりとりしなですよね?

しかし電話に出ない(メールを返さないと)と、不動産屋は反響メールだと思っているので「見込みのないお客様」という判断をしてしまい、結果資料はいつまで待っても来ませんし、来たとしてもおざなりな物件資料や不動産屋のホームページのアドレスしか返ってこないのです。

これ実は不動産屋でも知らない人間は多く、

そもそも「SUUMO」からのメールが「資料請求」だと思っていない不動産屋がたくさんいます。

ですから「反響のお知らせ」 → 「このお客様はこの物件に強い興味があるんだな、よし電話しよう」 → 「何だよ、問い合わせまでしてきて繋がらないのかよ、しばらく放置しよう」となるのです。

要するに、問い合わせたあなたには【資料請求】くらいの軽い気持ちでも、不動産屋に届くころには何故か【反響メール】という「強く興味持ってます!!」的な重いの表現になって届いているのです。

不思議なことに、「SUUMO」⇒「不動産屋」の間の時空が歪んでいるのです。

ちなみに「athome」でも似たような時空の歪みが発生しています。

不動産屋に「athome」からのメールはこのように届きます

□■アットホーム(スマートフォンサイト・アプリ)  反響のお知らせ ■□

スマートフォンサイト・アプリで物件をご覧になった【お客様からの反響】です。
下記の内容をご確認のうえ、お客様へのご連絡をお願いいたします

なお、お問合せ情報の中には、ご本人の個人情報が含まれていますので、
お取り扱いには十分にご留意ください。なお、本個人情報は、資料の送付、
問合せに対する連絡以外の目的では利用できません。

仮)伊吹不動産 御中

お問合わせ日時:2021年–月–日–分
―――――――――――――――――――――――――――――
<お問合せされた物件の概要>
物件種目     :中古マンション
建物名      :〇〇マンション 
交通       :JR□□線
駅名       :△△駅
徒歩       :
バス停名     :
バス乗車分    :22分
バス停歩分    :3分
所在地      :–県–市—
価格       :3,980万円
間取り      :3LDK
専有・建物面積  :73.01平米
土地面積     :

at home 物件番号  :
貴社物件管理番号  :

詳しい物件情報はコチラ↓
https://www.——————-
―――――――――――――――――――――――――――――
<お客様のプロフィール>
お名前       :〇〇 〇〇
メールアドレス   :——–@gmail.com
郵便番号      :
住所        :
電話番号      :090———-
連絡希望の時間帯  :
その他の連絡方法  :
性別        :
入居希望時期    :
―――――――――――――――――――――――――――――
物件に関するお問合せ内容

―――――――――――――――――――――――――――――

「簡単1分メールで問い合わせ(無料)」(軽い気持ち)⇒「反響のお知らせ」(重たい問い合わせ)

正しい資料請求の方法

いやいやいや、それでも連絡がつかなくても、何か資料は下さいよ。

という気持ちはごもっともです。

しかし不動産屋は残念ながら具体的に言われないと分からない生き物ですし、そもそも資料請求だと認識していません。
電話が繋がって話が出来たのならばともかく、中々連絡も繋がらないともなると

面倒な不動産屋
面倒な不動産屋

資料って具体的に何が要るの??紙の物件資料?
紙の販売資料よりネットの方が文字制限ないからたくさん書けるし、実際に書いてあるし、写真も神よりも沢山載ってるし、わざわざ紙の資料なんて要る??
じゃぁ、自分のところのホームページのアドレスでも返しておこうかな。

くらいに思っている不動産屋がいたとしても不思議はないのです。
ネット全盛の時代に、手元に比較検討用に資料として紙の物件資料が欲しい、という気持ちに寄り添えない不動産屋が増えてきたのです。残念なことですが。

いやいやいや、冷やかしじゃなくて、本気で検討してるから、色々な資料が欲しいんだけど。

という場合の方法をお伝えします。

SUUMOの場合

ここが大事です。というかここだが全てです。
ですから「そのほかご希望、ご要望等があればご記入下さい」にコメントを書けばよいのです。
書いていないと上記メールサンプルのように肝心な欄が空白(お問合せ内容:   )で不動産屋に届きます。

そうなると、不動産屋は要望が分からないため

面倒な不動産屋
面倒な不動産屋

お問い合わせありがとうございます。
取りえず販売資料添付します。
具体的に欲しい資料があればまた連絡ください。
ではまた。

的なメールをおさざなりにメールを返すだけになるのです。

間違っても何も書いていないのに、気の利いた資料を勝手に送ってくれる、なんて期待を不動産屋にしてはいけません。

しかし、ここに具体的な記載(チェック)がしてあると

お問合せ内容:物件を実際に見てみたい
お問合せ内容:物件探しや資金計画などのアドバイスが欲しい
お問合せ内容コメント:間取りの寸法が分かる資料や当時のパンフレットはありますか?駐車場は空いていますか?

このように不動産屋にメールが届きますので、そうなると手持ちの資料の中から間取りの詳細図や、当時のパンフレットのコピーや、駐車場の空き状況が分かる資料をくれるのです。
面倒かもしれませんが、要望を書いておく方が、かえって無駄なやり取りの頻度は減り効率的だと思います。

でも、不動産の事詳しくないし、どんな資料をもらっていいか分からない

という事情も理解できます。

そういった時は、具体的な資料名を書く必要はなく、検討するのに必要な内容を書くと良いと思います。
例えば、

× 間取りが欲しい
〇 今持っている家具が入るかどうか知りたいので、寸法分かりますか?

× 土地の資料が欲しい
〇 間取りを住宅メーカーに入れてもらうので、寸法の入ったものありますか?

などです。

しかし、せっかくこのブログをご覧になられているので、せっかくですので参考までに、真っ当な不動産屋であれば大抵揃えてある資料をいくつか挙げておきます。

土地・戸建・マンション共通編

①登記簿謄本 
 (法務局で取得出来る、物件のカルテのようなものです。所有者や登記簿面積などの記載があります。)

②測量図
 (法務局で取得できる、土地の寸法が入った図面。そもそも作成されてい場合もあり。)

③公図
 (法務局で取得できる、周りとの位置関係が分かる図面。)

④建物図面
 (法務局で取得できる、建物の寸法が入った図面。ただし通常の間取り図とは違うので正直参考にはなりません。)

⑤設計図面
 (建築したところから発行される間取り図。寸法入り。場合によっては基礎図や電気配線図や仕様書などあり。)

⑥都市計画図
 (役所で取得できる、主に建築(再建築)の際に必要なルールが記載されている地図。)

⑦道路幅員図
 (役所で取得できる、前面道路の幅員や種別が分かる図面。ない場合も多い。)

⑧ハザードマップ
 (役所等で取得できる、最大震度予想や、水災害、液状化などの想定図。)

⑨土砂災害警戒マップ
 (役所等で取得できる、土砂災害警戒区域等のエリア内かどうか判別できる地図。)

⑩建物検査報告書(インスペクション)
 (戸建ての場合のみ、調査を行っている場合に建物検査の内容が報告されている書類。)

建物検査していない中古戸建を買ってはいけない【インスペクション】
中古の不動産取引において、最近「インスペクション」という言葉を聞く機会が増えていませんか?あ、俺コーヒーにスキーム入れる派。今日は、インスペクションしたい気分なんだ。今から一緒エビデンスでも食べない?とか、意味も分から...

マンション編

⑩管理規約
 (マンション内のルール、決め事等が書いてある書類。ページ数が多く、読込むのはなかなか大変だが大事な内容。)

⑪重要事項調査報告書
 (マンションの管理会社が発行する、管理費や修繕積立金の額、売主の滞納額、全体の滞納額等が分かる書面。)

⑫長期修繕計画書
 (大規模修繕の予定や、今後の修繕積立金の改定予定など、中長期の計画が記された書面。)

⑫マンションパンフレット
 (大手であればデータベースでパンフレットを保管しているので、当時のパンフレット(カタログ)が見れます。)

クレームから学ぶ中古マンションの選び方#『重要事項調査報告書』『管理規約』は要チェック
不動産取引においてクレーム事例は数多くあります。その多くは不動産屋の調査不足、伝達不足、理解不足、怠慢によるものが殆どです。でももし、少しでも知識があれば、それらのトラブルはご自身の力で何とか回避できたかも知れませんん。知らないか...
【買ってはいけない】不動産屋が買わないマンションの特徴5選
不動産の仕事を長くやっていると、よく聞かれます。不動産屋さんからみて、どんなマンションなら購入したいですか?伊吹えーとですね安くて、広くて、綺麗で設備が充実していて、維持費が安く、景色が良く、便利で、駅が近い...

まとめ:問い合わせた側と不動産屋との温度差により、資料が来ない

「SUUMO」側には【資料請求】、不動産屋には【反響のお知らせ】と何故か異なったニュアンスでメールが届くことにより、大変腹立たしい気もしますが、問い合わせの内容如何によっては、資料が届かないのです。

そして不動産屋は具体的な指示がないと動けない古い体質の人間がまだまだたくさんいます。
ましてや不動産屋に行間を読め、というのは無理な話であり、問い合わせコメント欄に何も書いていないということは「冷やかしだ」程度に思われる可能性すらあるのです。

よりきちんとした資料が必要な場合には、<お問合せ内容>に必要な資料を貰うための内容を記載する必要があるのです。

不動産屋の規模にもよりますが、不動産屋には日々様々な問い合わせが届きます。
その中で、「見込みが薄い」と思われてしまうと後回しにされてしまう可能性があります

言い方は悪いですが、不動産屋に期待はせず、手間かもしれませんが言葉(文章)できちんと伝えることにより、ようやく検討に必要な資料をきちんと貰えるのです。そしてそれは結果的にあなたにとって無駄な時間を省くことに繋がります。

そもそも「資料請求」といっても、本当に必要な書類は何なのか、をご自身で理解をする必要もあります。知らない、分からないでは不動産屋に足元を見られてしまいます。
分からないのであれば、メールではなく、素直に電話で事情を話した方がよっぽどスムーズです。

それでも色々と知識を仕入れて、失敗しない不動産取引をされたい方は、このブログを色々と見てください。きっと役に立つはずです。より良い物件選びの助けになれば幸いです。

ではまた!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
不動産「購入編」 不動産業界「裏側・真実編」
スポンサーリンク
エネミー伊吹をフォローする
この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

エネミー伊吹をフォローする
不動産屋はお嫌いですか
タイトルとURLをコピーしました