不動産ポスティングチラシの闇「このマンション限定でお客様がいます」【嘘】

不動産「売却編」

あなたのお家のポストに、よくこんなチラシは入ってないですか?

  • 「このマンション限定で1組探しておられるお客様がいます」
  • 「この町内で至急お探しの方がいらっしゃいます」
  • 「この学区限定、売り物件を大至急お探しのお客様が1組います」

このチラシを見て、

お、探している人がいるんだ、早く売れそうだな

と、思った方は要注意です、というお話です。

 ※実例

町内限定ちらし
学区限定チラシ

こんなのです。

こういったちらしは大抵「至急」か「大至急」ですね。
何をそんなに急いでいるんでしょうか、、

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結論:マンション(地域)限定ちらしの9割は嘘です

全部とは言いませんが、9割は「嘘」だと思った方が良いです。

不動産業界ではこういうちらしを『物集ちらし』(ぶっしゅうちらし)と言います。

文字通り「物件」と「集める」ためのちらしです。

結論から言うと上記のようなチラシは、

【不動産の表示に関する公正競争規約】や【宅建業法】に定められている、”消費者の誤認するような広告”に該当する恐れがあります。

マンション限定ちでしで実際にあった話

 ある日、私が売却中のお家の売主様からご連絡を頂きました。

マンションにこんなちらしが入っていたの、ちょっとその業者さんにお電話して下さる?

例の「このマンション限定!1組待っています!!」というちらしでした。

待っているお客様がいるなら良いお話だな、と思ったので、早速その不動産屋さんにお電話をしました。

伊吹
伊吹

「不動産屋はお嫌いですか不動産」です、御社のちらしをみてお電話しました。このマンションでお客様をお持ちだそうで、ぜひご紹介お願いします。

悪徳
悪徳

どこのマンションですか?、、えーとどこにでもそのタイプのチラシを入れてるのでマンション名をお願いします、、、

伊吹
伊吹

、、え?どこにでも入れているんですか(マジカヨ)。△△マンションです。

悪徳<br>
悪徳

えーと、えーと、そのマンションなら待っているお客様はいません、、、、

ガチャン、ツーツーツー、、、

大体そんなもんです。

「そうです、このマンション 限定」なのです。

「具体的なマンション名 限定」ならまだ救いがあるのかもしれませんが、、

ちなみに売却前の方が、この不動産屋に連絡すると

悪徳
悪徳

そうなんです!待っている方いるんです!是非お伺いしてお話を!(そんな客いなけどね)

となります。

やったね。

物集ちらしは誰が、どうやって撒く?

大体、こういったちららしは不動産屋自身か、ポスティング業者による、手撒きで直接ポストに投函されます。

しかしこういうチラシは、特にマンションの場合許可を得ないと撒けないはずなのですが、許可を取ってまで撒いている不動産屋はごくごく僅かです。(大手であっても)

だから管理人さんがいない夜とかに撒いています。たまに遭遇しませんか?

過去には「これは不法侵入だ」と言われて、実際に管理組合から訴えられた不動産屋もあります。

だからそもそも、チラシの内容云々の前に、許可なく撒くところが問題視されています。

広告にもガイドラインはある

何度でも言いますが

【不動産の表示に関する公正競争規約】や【宅建業法】に定められている、”消費者の誤認するような広告”に該当する恐れのあるちらしは作っては(ましてや勝手に撒いては)いけません。

本来は、「おとり広告」と誤解をされないように、いつの時点の情報かを明示す必要があります。

一例ですが

・この情報は令和○年○月○日時点での情報です。
・購入検討者からの書面による許可を得て情報提供を求めています
・この情報の有効期限は令和△年△月△日までです

とか。

こういうちらしにこんな文章入っているの殆ど目にしないですよね。
これが入っていたら残り1割の「本物」のちらしの可能性が高いです。


「至急」という言葉は最上級表示に該当するので、根拠がない場合は、表示規約で使用を禁止されてます。

同じく「限定」という言葉も、間取りや予算が合わなかった時には購入しないので、不適切だと判断されやすいです。

・3LDK 以上
・80㎡以上
・角部屋か隣に部屋のないタイプ
・ペットを飼育しているお部屋はNG
・階数は10階以上
・予算は3,000万円まで。

このような具体的な記載がない場合は、

”消費者の誤認するような広告” と言われても仕方がありません。

※使ってはいけない不動産チラシの用語、甘い文言に騙されるな、という記事はこちら

使用してはいけないセールスコピー#こんな不動産チラシは要注意【優良誤認・禁止用語】
ホームページやチラシなど、物件購入の際には「キャッチコピー」や「セールスポイント」についてはみなさん必ず目にされると思います。しかし不動産のセールス(キャッチ)コピーには使ってはいけない言葉があります。不動産の購入検討にお...

まとめ

残念ながら、まだまだ意識の低い不動産屋のこういったちらしは後を絶ちません。

実際、度が過ぎると不動産公正取引協議会から注意・指導があります

まぁおそらくそのような組織があること自体知らなさそうですが、、

そもそもマンションとか町内とか、学区で

「どこでもいいから、予算も間取りも関係ないから、とにかく出たら欲しい」

そんな人はいません。

経験上、限定、限定、という人ほど実際出ても購入しないことが多いです。

落ち着いて、しっかりとチラシを見て、こんな訳の分からない(ルールも知らない)不動産屋に捕まらないよう気を付けましょう。

みなさんが今後もよいいチラシに出会えますように、、

ではまた。

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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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