三井のリハウスで住宅ローンの相談をしてはいけない理由【リハウスローンサービス】

不動産の購入

三井のリハウスといえば不動産仲介事業の売買仲介取扱件数において、35年連続(R3年時点)で全国No.1の実績を誇る、昔からCMでも有名な大手仲介会社です。
「三井のリハウス~♪」と書けば、誰もがあのメロディーを思い浮かべることでしょう。

しかしここ数年、都心部の住宅ローンの紹介において、とある限定の限られた銀行しか紹介されないと、顧客の間で話題になっており、実際私のところにも相談が来ています。

顧客第一主義と謳いながらも、なぜこのような住宅ローンの相談について不満を抱く内容が各方面から漏れ伝わってくるのか、今回は三井のリハウスにもお友達が沢山いる不動産業界歴20年以上の私が解説します。

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結論:提携銀行以外は優先的に紹介してはいけないという基本ルールがある

三井のリハウスでは、提携の銀行というものがあり、その銀行以外はお客様に特段の事情」がなければ、紹介してはいけないという、「基本ルール」があるようなのです。

そのようなルールがあるのだとすれば、三井のリハウスに住宅ローンの相談をするのは躊躇してしまいますね。

本当に、そのようなルールがあるのでしょうか。
順に説明していきます。

「住宅ローンナビ」という便利な仕組み

まず、最初に三井のリハウスにある便利な仕組みについてお話をします。
数年前から三井のリハウスでは「住宅ローンナビ」というシステムが導入されました。

これは何枚かが複写になっている1部の用紙に必要な情報を記入するだけで、数行の住宅ローンの事前審査がまとめて出来る便利な仕組みになっているのです。

しかしながらどこの銀行でも、、というわけではなくいわゆる「提携銀行」に限った話だということです。この銀行というのが以下の通りです。

  • 三井住友銀行
  • 三井住友信託銀行
  • みずほ銀行
  • ARUHI(フラット35)

エリアによって福井銀行や広島銀行といった銀行もあるようですが、概ねこの4行になります。
三井のリハウスですから、当然三井グループの三井住友銀行や三井住友信託銀行あたりはそうだろうなという感じです。

※2021年9月追記
この4行に加えて「auじぶん銀行」も提携銀行となったようです。
ただし、残念ながら別の用紙に記入をしないといけないため、1枚で全部、のメリットからは外れるようです。

※リハウスと住友不動産販売が一つになった「三井住友リハウス」が爆誕しないのは何故でしょうか、、(余談)

しかし、一つの用紙で複数の住宅ローンの審査結果が出るのであれば便利だとは思うのですが、銀行が限定されており、しかも通常ローンとフラット35を同時に審査する人は少ないという事実もあり、あまり実用的なサービスではないように感じます。

更にこの仕組み、リハウスの現場では不満が多いようです。

事前審査については用紙に記入する従来の方法と、タブレットによるお客様の直接入力があるそうですが、用紙に記載してもらった場合は、その内容を住宅ローンナビにリハウス社員自らが入力しなければならず

銀行に任せておけば書類を書いてもらったり、書類を預かったりする必要もないのに、わざわざ自分たちで住宅ローンナビに情報を入力しないといけないから手間だし面倒、、

といった愚痴も良く聞きます。

その上で、

個人情報の取り扱いを少しでも間違うと社内で晒しものになる、本来銀行の仕事なのに、、、リスクしかない

とぼやいていました。

社員からも望まれていなさそうなこの仕組みですが、当然裏があります。

リハウスローンサービスという会社

「リハウスローンサービス株式会社」という会社があります。
この会社は三井不動産リアルティ株式会社(三井のリハウス本体)の子会社です。

主に三井のリハウスの住宅ローンに関する情報提供や、住宅ローンの審査や契約手続きを請け負う会社だということです。

ペーパーカンパニーではなくしっかりと利益も出ている会社ですね。

この会社が、今回の原因となっているようです。

リハウスの社員に話を聞くと

提携銀行以外の他の銀行を利用したらリハウスローンサービスから「なぜ自社の提携銀行を使わなかったのか」いちいち説明を求められることがあるそうです。

※現在はないようですが、数年前には

【住宅ローンナビを利用しなかった理由】

①住宅ローンナビの登録方法が分からなかった
②住宅ローンナビの登録時間が無かった
③金融機関担当者に申込書を直接渡してしまった
④顧客直接申込
⑤顧客勤務先提携ローン利用
⑥ハウスメーカー経由での申込
⑦その他(具体的に)

以上の中から住宅ローンナビを利用しなかった理由を返事してください。

といったニュアンスのメールが来ていたようです。

当時リハウスの担当は

なぜ子会社から詰められないといけないのか、、

と不満を口にしていました。

〇〇銀行は使わないように?

しかしこれは可愛い方です。
今年の春ごろこの子会社(リハウスローンサービス)から親会社(三井のリハウス)に恐ろしいメールが届いたようなんです。


掲題につき、○○銀行 住宅ローン新サービスの提供への対応につき、下記のとおりご案内いたします。

現在、○○銀行による住宅ローン新サービス導入にあたり、各センター宛に利用推奨を目的とした訪問説明が順次行われているかと存じますが、一般的な住宅ローンのご利用にあたっては住宅ローンナビによる提携金融機関への審査申込が基本的なルールとなっております。

お客様の特段のご都合やご希望がある場合を除き本サービスのご利用はお控えいただくよう改めてご案内いたします。(先日開催されました全国部門長会議においても共有させていただいております)

○○銀行新サービスについて

専用チラシ記載のQRコードから同行WEBサイトへ誘導、お客様自らが申込手続きを行う。従来の紙の申込書による申込と金利差を設けている点が特長。

金利について(当時)

※住宅ローンナビ提携金融機関と同水準(条件によっては、提携銀行の方でより良い条件のご提供が可能です。) 

備考
問合せ先 リハウスローンサービス株式会社


といった衝撃の内容のメールが来たそうです。
「利用を控えろ」とか、なかなか攻撃的な内容になってます。

わざわざ「非提携」とかいてあるのもやらしいですが、ここに「リハウスローンサービス」の名前があったことで、

何の権限で子会社からこんな指示をされるのか

「提携以外」は紹介するなとか、そんなルールは聞いていない

その銀行に失礼だ

と現場では騒然となったそうです。

任侠の世界なら下から上への命令などありえない話です、任侠ではありませんが。

お客様優先と言いながら、「特段の事情」がなければ、リハウスローンサービスに利益のある数行しか利用してはいけないのが、「基本ルール」なのだとすれば、大問題ではないでしょうか。

このような指示があるということが、「三井のリハウスでは住宅ローンの相談をしても、提携銀行しか紹介されない」という理由です。

もちろん会社である以上、ローンの実行で手数料が手に入り、三井グループとしての貢献ができるのでしょうが、あまりに露骨なメールであっため、怒りのあまり不動産界隈にこのメールが流出したと言われています。

リハウスの社員が「その銀行に伝えてやる!」とか「こんなことが許されるのか金融庁に聞いてみる」と出ていったきり帰ってきたとか来ないとか、、

まとめ:提携銀行以外もきちんと提案してくれるかどうかを見極める

リハウスローンサービスという会社からの圧力?により、提携銀行以外は勧めてこない可能性がある、といお話をしました。

不動産屋である以上、お客様に応じた提案をすべきだと思います。
「原則は提携銀行以外は紹介するな」は傲慢以外の何物でもありません。

手数料が入るから、優先的にその銀行を紹介する、というのは三井のリハウスが掲げる「顧客第一主義」ではありません

※ちなみにエリアによっては「月の下旬には決済日を設定してはならない」というルールもあるそうです。月末は契約で忙しいから?決済がずれると決算に影響するから?
どちらにして決済(=引渡し日)はお客様の都合によって決めるものです。仲介会社の都合で決める事ではないと思うのですが、、

しかし実際のところ、社員の反発や良識もあることから、「提携銀行しか紹介しない」ということは現場ではないようです。
地方では、そもそも三井住友銀行がなかったり、システム問題を抱えるみずほ銀行は勧める方がリスクがある等、提携銀行優先ではないのは事実だと思いますが、会社として「原則提携銀行を使え」が「基本ルール」なのであれば、相談は慎重にならざるを得ないと言わざるを得ないでしょう。

提携銀行から手数料を得るもの立派な商売だとは思いますが、そのことを優先しすぎてお客様の希望を優先できないとすれば悲しい事です。

住宅ローンナビを使わなくても、他にも1度の入力で最大6銀行への一括審査が出来るサービスもありますので、ご参考下さい。

三井のリハウスは「360度サポートサービス」など、素晴らしいサービスが沢山ある、大手の仲介不動産会社です。
※中古住宅なのに保証がついている?360度サポートサービスについては別記事にて。

その中古物件、まさか保証ついてないの?【三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+の保証サービス】
中古の不動産(戸建て・マンション)の購入時に、皆さんが一番心配なのは「このお家は、本当に大丈夫? 欠陥住宅じゃないか不安、、」という事だと思います。特に築年数が新しいならともかく、築年数が古い戸建やマンションの場合心配ですよね?...

本当の顧客第一主義とは何かを改めて考えて欲しいものです。

ではまた。

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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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