そのペアガラス、実は「ペアガラス」ではありません?【窓による防音対策】

不動産「賃貸編」

戸建やマンションにおいて、ペアガラスか、ペアガラスでないか、を気にされる方は多いです。
外の騒音は少しでもシャットアウトしたいですし、逆に家の音が外に漏れるのも防ぎたいですよね?

皆さんはペアガラスには「防音(遮音)性能」「断熱(遮熱)性能」いったところを求められているのではないでしょうか。

ところが、皆さんの見ている「ペアガラス」実は「ペアガラス」ではないかもしれないという話、そして実は防音効果はほとんど無いという話はご存じですか?

今回は、ペアガラス・ペアサッシ、二重窓、二重サッシ、内窓、内サッシを使いこなす不動産歴20年以上の私が、どうでもよいうんちくから、窓の音の話までお話いたします。

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ペアガラスは『旭硝子』社の意匠です。正しくは複層ガラスです。

『ペアガラス』というのは旭硝子社製の窓の商品名であり、これが日本板硝子社の製品なら『ペアマルチ』、セントラル硝子社の製品ならば、『ペアレックス』というのです。
多くの方がご存じないと思います。

しかし『ペアガラス』という単語が圧倒的に広まり、『ペアマルチ』や『ペアレックス』は20年不動産業界にいる私ですら最近まで知りませんでしたので、結局みんな「ペアガラス」と言っています。

ですからいちいち

これは『ペアガラス』ではありません、『ペアレックス』ですね、ふっ、、

とかいうと間違いなくお客様から嫌われます。

逆に皆さんもこれを見たからと言って

これは『ペアマルチ』ですよ!、不動産屋なのに何も知らないのですね!!

と不動産屋を責めないでやってください。

これに似たものとして『ウォシュレット』があります。

『ウォシュレット』はTOTOの意匠です。正しくは温水暖房洗浄便座です。

つまり、『ウォシュレット』とはTOTO製の便座の商品名であり、これがLIXIL製ならば『シャワートイレ』、パナソニック製ならば『ビューティ・トワレ』になるわけです。

これも圧倒的に『ウォシュレット』が圧倒的な認知を得たため、温水暖房洗浄便座のことは温水暖房洗浄便座とはいわず、結局『ウォシュレット』と言っています。温水暖房洗浄便座は温水暖房乾燥洗浄便座もありますが、これも温水暖房乾燥洗浄便座とはいわず、『ウォシュレット』ですね。

そしてこれらも、いちいち「これは温水暖房乾燥洗浄便座ではなく、正しくは『ビューティー(略

『ペアガラス』には防音効果はほとんどない

さて、良く勘違いされている複層ガラス、、、もう面倒なのでペアガラスと言いますが、実は防音効果は殆どありません。

考えてみて下さい。
例えば戸建ての壁の厚さは約13~20㎝ほどです。

しかし窓ガラスはたったの3~5㎜です。

壁の約40分の1ほどの厚さしかありません。
ですから「ペアガラス」には防音性はほとんど期待できないという訳です。
そのため窓から音が入ってくると感じるのです。

もちろんシングルガラスに比べたら若干の効果はあるのですが、
ペアガラスのメインの性能は「断熱性」と「遮熱性」です。
それらにより冷暖房の効率を上げてくれます。
また「結露対策」にも効果があります。

防音対策を行いたい場合最善は『防音室』

部屋の防音対策をする場合、単純に効果が一番高いのは「部屋を防音室にする」事です。
吸音材を壁に貼り、窓は可能であれば塞いで、、と言った工事なります。

もちろんお部屋の大きさにもよりますが、費用は例えば6帖のお部屋一部屋だけでも200万~300万円程はかかります。

窓で防音対策、窓自体を『防音ガラス』に交換

しかしそこまでの防音は求めていないといった場合に、ペアガラスに防音効果を求めたいと思う気持ちも理解できます。

もしもペアガラスで防音効果を持たせたい場合には

  • ペアのガラスの厚みがそれぞれ異なるもの
  • 片面が防音タイプのガラスになっているもの
  • 中が真空になっているもの(真空ガラス)

これらをを選ぶのがおすすめだと言われています。

ただこれらは窓1枚をか交換するだけでは効果が出ません、音は反射するためです。
ですから原則全ての窓を交換しなければ、防音対策にはなり得ないかもしれません。

費用は窓一つ辺り4~7万円程度だと思います。全部で数十万円です。

窓で防音対策、『二重サッシ』(内窓・内サッシ)を設置

費用的にも、効果が大きいのが『二重サッシ』(内窓・内サッシ)です。
簡単に言うと、窓の内側に、もう一つの窓を作るのです。

窓と窓との間に、空気層ができ、その空気層が音の伝わりを緩衝してくれます。

ただし、元のサッシ自体にある程度の幅(奥行)が無いと取り付ける事が出来ないのが難点です。

これも費用は1か所辺り約10万円前後でしょうか。こちらも全部で数十万円です。

いずれにせよ、価格はリフォーム会社によって異なるため、相見積もりや一括見積が大事となります。

※リフォーム業者紹介サイトはコチラから

もっと簡単に、あまりお金を掛けずに対策したいという場合は、次の2つがあります。

もっと簡易で防音対策 ①防音カーテン

既存のカーテンを防音カーテンに交換することでの対策となります。
ただし、窓面に密着しないため(カーテンですから)、劇的な効果は見込めませんがそれでも、大掛かりな工事は必要ないため、現実的には身近な対策だと言えます。

賃貸など、窓の交換自体が出来ない場合にも対策として使用できます。

※評判を確認してみて下さい。

もっと簡易で防音対策 ②防音シートを窓に貼る

あまりコストをかけない方法の2つ目として「防音シート」を窓に貼る方法です。
もちろん簡易であり、完全に音を防ぐことはできませんが、外部の音をほんの少し軽減する事が出来ます。

こちらは剥がせるタイプの防音シートなら、賃貸でも原状回復の手間もかからない点がメリットです。

デメリットとしては、防音シートは素材が分厚いため、外からの光を遮ってしまいます。そのため、「窓があるのに部屋が暗い」といった別の問題も起こります。

音を気にするなら二重サッシか、防音ガラス、最善は防音室

楽器の一時的な練習程度であれば少しは使えますが、本格的に使う場合は防音室、二重窓の設置や防音ガラスへの交換を検討したほうがいいと思います。

ペアサッシの、うんちくをお話ししたかっただけなのに、気付けば音の話になりました。

音はそれぞれ皆さんの育った環境によって同じ音でも気になる、ならないがあります。
また立地環境、周辺環境、窓の位置、窓の数、など様々な要因で決まります。

何を優先するかは人に拠りますが、音は対策が難しい部類に入りますので、今後の参考になれば、と思います。

ではまた!

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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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