【給湯器がない?】住宅設備の供給遅延の影響と対策【2022年1月】

不動産「売却編」

2022年1月現在、住宅設備機器に関して、注意が必要な状況です。

一部報道でも出ておりますが、世界的な半導体不足の影響、そして生産国である東南アジア地域での新型コロナウイルスの感染者増加に伴って、様々な部品供給が滞っている状況が、顕著になってきています。

特に給湯器等の住宅設備の納品店や欠品が相次いでいます。


今回は不動産業界歴25年の現役不動産屋の私が、給湯器等2022年1月時点で起きている住宅設備の供給遅延の影響と対策について、解説をいたします。

この内容は、これからお家の建築や購入を検討している方だけではなく、現在お家を売却中の方にも大きく関係する内容になっていますので、最後までご覧ください。

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結論:供給遅延や、部品の欠品による最大の影響は「納期」

給湯器の生産が遅延している

給湯器等、温水洗浄便座、食洗機、トイレ、ガスコンロなど、住宅設備の供給遅延や、備品の欠品が派生しており、そのことによる一番の影響は様々な「納期」です。

メーカーによっては発注した後、納品まで2~4か月程度かかるなど、「納期」が長期化しています。

そしてその影響を受けるのは、どういう状況の人でしょうか。
大雑把には以下の通りです。

  • これから新築工事を検討されている方(建築前)
  • 現在建築中でまだ設備が入っていない方(建築中の建売含む)
  • これからリフォームを検討されている方
  • 現在使用中の住宅設備が故障し、修理を必要とする方

これから新築工事を検討されている方(影響:中)

これから新築の建築を検討されている方は、建築を依頼する住宅メーカーや工務店等に「設備が確保できているか」確認する必要があります。

ウッドショックの時もそうでしたが、住宅の建築には当初から予定している「工期(納期)」というものがあります。それが諸要因で「遅延」する可能性があるのだとすると、購入者側は困ってしまうのです。

【ウッドショック】今さら聞けない2021年『木材不足問題』【新築工期遅延】
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例えば3月までに家が完成するから(学校の転校の関係で)、購入しようと思ってるのに、今の段階で、「いつになるか(引渡しや設備の納品)分からない」という風になってしまうと、そもそも購入すべきかどうかの判断が出来なくなりますよね。

そして購入するとしても、注意すべきは、「住宅設備の納品がもしも、遅れた場合の特約」です。
ウッドショックの時も、木材不足による引渡し遅延が発生し、「特約(覚書)」で引渡し遅延に対応していましたが、その内容が一方的に購入者側に不利な内容になっていることが多く、注意喚起を記事にしました。

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ポイントは同じようなところですので、また合わせてご覧下さい。

現在工事中でまだ設備が入っていない方(影響:小)

すでに完成した新築現場は良いのですが、まだ住宅設備が入っておらず、これから住宅設備を設置するケースです。もしくは、現在建築中の新築建売を検討されている方も含まれます。

しかしこれらは大抵、工事を請け負った時点で部品を発注しており、確保が出来ている場合がほとんどですので、概ね心配はいらないと思いますし、影響は少ないはずです。

それでも万が一建築中に、「確保していたが、やはり設備の納品が間に合わない」となってしまい、引き渡しの日が延長になるような話になる場合は、要注意です。

請負契約と内容が変わってきますので、上記同様、しっかりとした取り決め(覚書)の内容を理解しないと、一方的に不利な内容に変わってしまい、嫌な思いをするかもしれません。

これからリフォームを検討されている方(影響:小)

新築だけではなく、これからリフォームを検討をされている方も影響はあると思ます。
リフォームしようと思っている住宅設備の部品がない、またはいつ製造されるか分からないとなればご自身の計画にも支障が出ると思います。

ただし、新築とは違い、今すぐリフォームをしなくて良い(必要に迫られていない)のであれば、まだ影響は少ないのかもしれません。

リフォームの場合も新築同様、施工業者(リフォーム業者)によって在庫に余裕があるところ、無いところがありますので、合い見積もりを取りながら比較検討するのがベストです。

またある程度どのようなキッチンにしたいかなど、決まっている場合も含めて、水回りの場合、ショールームに実際に足を運び、話を聞きながら最新の状況を確認するのも良いと思います。

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使用中の住宅設備が故障してしまい、修理や交換が必要な方(影響:大)

一番影響が大きいのは、現在使用している住宅設備が故障してしまい、修理や交換をしたい方です。

修理の場合、製造から10年くらいまでは住宅設備の部品が作られているので、部品交換で修理が出来るのであれば対応可能です。

しかし、もう部品が作られておらず、修理が出来ない場合には買い替えるしかありません。

そうなった時に、「今在庫がありません」と言われると、今の生活に直接支障が出るため、影響は大きいです。

特に給湯器はほとんど「修理屋さん」が直すというよりも、実際には「メーカー対応」でメーカーが直しに来る(部品は結局メーカーが持ってるので)ケースが殆どなので、ちらしなどで見かける「修理屋さん」よりも「メーカー」に直接連絡したほうが、二度手間にならず早いケースが多いので覚えておいてください。

 

深刻なのは給湯器の供給遅延と部品の欠品

「製造遅延により納期が未定」といっても、これから購入(リフォーム)する不動産であれば、引き渡しが遅延するということを除くと、まだ今の生活上の影響は少ない方が多いかもかもしれません。

しかし今生活をしていて、給湯器が壊れてしまい、部品もない、給湯器自体も在庫がない、となると大きな影響が出ます。

水は出ても、お湯が出ないわけです。特に冬場は深刻な事態となります。

実際給湯器の大手メーカーである、リンナイ、ノーリツ、TOTOは2021年9月以降相次いで遅延に関するお知らせを出しています。

給湯器を長く使うための対策

給湯器の寿命(メーカ公表の耐用年数)は10年前後です。
つまり電化製品ですから、私たちに出来ることは限られています。

出来ることは、

日ごろから「定期点検」をしっかりと受けておく

ということです。車と同じで、点検をし、長持ちさせるために出来る事(劣化した部品の交換等)があります。

いつだって あると思うな 給湯器

突然一句を読んでしましたが、そういうことです。

家を「空家」で販売中の売主が出来る対策 

今ある給湯器を、長持ちさせる対策、というか壊さないために出来ることがあります。
それは「給湯器を凍結させない」ことです。

12月から3月くらいまで寒い日が続きます。「寒い時期」は要注意です!

現在空家で戸建てを販売されている売主様は、売却を任せている仲介不動産業者に伝えなければならないことがあります

家のブレーカー落とさないで下さい。

ブレーカーを落とすとどうなるか。
給湯器に電気が流れず、給湯器の中の水が寒さで膨張し、破裂してしまうのです。(大分省略した言い方ですが)

給湯管破裂写真
給湯管凍結
給湯器 水漏れ凍結

不動産屋は、案内の時に「ブレーカーを上げれば、家の中の電気が全部つくと楽」と考えている生き物ですのでブレーカーを落としたがります。しかし前述のように、給湯器まで止めてしまうと寒い時期に「給湯管が破裂」します。

基盤の交換で住めば修理代は1~2万程度ですが、基盤自体が濡れてしまいますと、修理では済まず交換となります。(15~35万円程度)

ですから、ブレーカーを落とさず、手動で電気を都度つけてもらうようにして下さい。
そこまで伝えて、間違えてブレーカーを落として、給湯器管を破裂させられた場合は、仲介業者に責任を取ってもらえば良いと思います。

もちろんご自身で「給湯器の水抜き」が出来るようあれば、実施いただくのが安心ではありますが、敷居が高い方も多いと思いますし、やり方を間違えると怖いな、という方も多いと思いますのでブレーカー対応が無難です。

とはいえあまりにも気温が低くなってしまった場合には、ブレーカーを上げていても破裂してしまうケースはありますので、空家の場合はそのリスクもあるという事だけご理解ください。

リノベーション済(リフォーム済み)の物件を検討するのも対策の一つ

新築と中古という大きな違いもありますし、当然間取りの合う合わないもありますが、現時点でのリスク回避策としては、既にリノベーション(リフォーム済)の物件を検討することです。

既に設備が入っているわけですから、引き渡しが遅延するというリスクは回避できます。

マンション限定にはなりますが、厳選したリノベーション済み物件を掲載しているサイトもご紹介しておきます。

リノベーション済みマンションを購入のメリット
・お洒落で機能的なリノベーションマンションが探せる
・間取りや設備を確認してから購入できる
・近年価格が高騰している新築マンションより費用を抑える事ができる
・新築に比べて資産価値の目減りが少なくリセールを考えた物件探しができる

中古マンションを購入してリノベーション
・希望にあった間取りやデザインを自由に選べる
・物件数が多く条件にマッチした物件が見つかりやすい
・リノベーション費用を含めても新築よりも費用を抑えられる

よろしければ、一度訪問してみて下さい。

住宅設備の供給不足で、不動産購入やリフォーム、修理に影響あり

中々終わらないコロナの影響は様々なところに飛び火をしています。

住宅設備の生産遅延による納期の遅れ、欠品など、住宅の購入やリフォーム、修理を検討している方には影響が大きい話になっています。

言い方が正しいかどうかは分かりませんが、あるところにはありますし、無いところはどこまでいってもありません。

普段からそういう業者さんと付き合いがあればよりですが、普通はそういった機会は少ないはずです。ですから信頼できる不動産屋やリフォーム業者に相談するのが結局一番の近道です。

一刻も早く生産不足が解消し、不安のない不動産購入や不動産売却、日常生活が送れるようになって欲しいものです。

ではまた!

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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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