【実態】女性の不動産営業のメリット・デメリット【危険?】

不動産業界「裏側・真実編」

『不動産業界』と聞くと『男性社会』のイメージある方も多いのではないでしょうか。
また不動産の女性営業というと、案内時に危険な目にあったり、実際被害にあったりというニュースも目にして怖いイメージを持たれている方も多いと思います。

実際のところは不動産業界の女性営業という仕事の実態はどうなのでしょうか。
これから不動産業界で働こうと調べている方、私には出来るのだろうかと不安な気持ちを抱いている女性の方がご覧いただいていることと思います。

今回は新卒採用説明会で、『女性の不動産営業について』というお題目での講演経験もある、不動産歴25年の私が女性の不動産営業の実態や、日常についてお話をいたします。

ご覧いただければ、女性の不動産営業のメリット・デメリットを通じて、疑問や不安への対応策も示していますので、就職や、転職の際に参考になるはずです。

また、会社選びのポイントも載せていますので、ご覧下さい。

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不動産業界の女性営業のメリット

まず、「衣・食・住」と言うように、住まいは誰にとっても必要なものです。

女性に限らず、ですが不動産業界で働くことで、住まいに関する多くの知識が得られます。

おそらく多くの方にとって人生で一番高い買い物になる不動産において、今後自分自身が買ったり、売ったり(もちろん借りる場合においても)する際に失敗せずに済むというのはとても大きなメリットです。

更に「宅建」と呼ばれる宅地建物取引士という「国家資格」の取得を援助してくれる会社もあり、働きながら不動産に関わる法律を身につけることも可能です。
※資格手当がある会社だと、毎月のお給料が(例えば)+1~5万円といった感じになります。

不動産売買や賃貸における重要事項説明は宅建が必要です、それ以外にも専門的な知識やスキルが必要な職種のため、営業成績によらず事務職と比較して給料は高く設定されているところがほとんどのはずです。

最近では休み時間や、移動中の空き時間にスマホで勉強している女性も周りに増えてきていています。

更に言うと宅建を取得していれば転職などもとても有利です。
不動産業界ではいつの時代も宅建を持った人材は不足しており、(ある程度年齢が高くなっても)基本的には職探しに困ることは無いと思います。

宅地建物取引士の試験合格者の3人に1人は女性です。年々受験者・合格者とも女性比率が増加していますので、これからも大手を中心に女性営業は多く採用されるでしょう。

また人生設計としても、私の知っている女性の方の中には、若い時には営業職を頑張り、出産後には今までの経験と宅建を生かして不動産事務として働く、といった人生設計を立てている方も多くいらっしゃいます。たくましい、、、

女性の不動産屋は営業において警戒されにくい

男性と違い、女性による営業は基本的に「この人は私を騙さなさそう」という風に感じられるお客さんは多いと思います。

「不動産屋=騙す・胡散臭い」
といった悪いイメージもある不動産業界においてに、女性の営業というだけで男性の営業よりも早く信頼を勝ち取ることが出来ます。これは間違いなく早いです。
信頼を得るまでの時間が短ければ短いほど、営業としていち早く『自分の提案や話を、きちんと聞いてもらえる』のです。それは単純に商談回数が少なくて済むというとてつもないメリットになります。

また電話によるアポイントも、警戒されにくい分取りやすいですし、気難しそうなお客様でも女性の営業であれば、あっさりとアポイントを取れることもあります。

女性の不動産屋は女性の気持ちが分かる

女性のお客様の場合、女性の営業が担当だと安心という声が多く、女性であることがアドバンテージになります。

女性の気持ちは女性にしか分からない事が多く、特にお家探しにおいて毎日の家事の動線などをこだわる女性の方も多いので、女性として目線が近かったり、女性ならではの細かい気配りや提案ができるということは男性にはない強みです。

しかも、不動産選びの決定権は奥様側にあることが多いです。私も

伊吹
伊吹

不動産選びで迷われた時は、奥様の意見を参考にするとよいですよ。

そうしないと、、後になって、ずっと文句を言われるかもしれません、、、

と伝えていますので、女性から信頼されるという事は、「決定権がある方からの信頼」ということですので、営業としても強みとなります。

女性の不動産営業の2つの不安な点

しかし当然、女性の営業ということで不安な気持ちもあるはずです。
特に下記の2点については大きな心配な点としてよくお話をいただきます。

①

不動産=男性社会のイメージがあるけど女性でも活躍できますか?

採用説明会で一番よく相談される内容になります。

男性営業と女性営業、もちろん同じではありません。
しかし上記で述べたように、女性営業には女性営業ならではのメリットがあります。

実際に多くの女性営業の方が大手不動産会社であっても活躍をしています。
私の周りにも女性リーダーや管理職はとても増えてきています。

男性社会だからこそ、輝ける場所もあるのです。


案内時の時に男性と二人きりで怖くないですか?

女性の営業と男性が案内時に二人きりになり、結果、男性に襲われた事件や、刺された事件がニュースになったりと、確かに不安になる要素ではあると思います。

女性営業一人で案内する時の対応策

まず、不動産仲介では、そもそもお客様が男性一人というケースは珍しく、基本的にはご夫婦もしくはファミリーです。ですから、案内時にそういった心配はあまり心配しなくても大丈夫です。

しかし結婚をしていても、危険かどうかは別として案内時にはご主人様だけといったケースはありますし、特に「賃貸」では男性一人でお探し、というケースはありますので、その場合は大手を中心に原則は男性の営業と二人一組で案内をすることが一般的になってきています。

ただし人数の少ない規模の小さな不動産屋では、そこまで余裕がないかもしれませんので、面接時等にどういった対応になるのか確認したほうが良いかもしれません。

案内 見学 内覧

またどうしても女性一人で対応しないといけない場合には、

「ドアは必ず開けたままで案内する」
「ハンズフリーで会社の上司や同僚と電話を繋げておく」
「防犯ブザーの所持」

といった対策があります。

他にも、案内前の電気のついていない状況の案内では、まず

  1. 男性のお客様は外で待っててもらい
  2. 女性の営業が先に入り
  3. いったん鍵を閉め
  4. その後部屋の電気をつけ、窓を開け
  5. 準備が出来たら鍵を開け入ってもらう
  6. 出る時も先に出てもらいあとは同じ

といった対策も必要に応じて取るとより安全です。

夜の案内

また、そもそも夜遅くの案内には対応せずに、男性営業に代わってもらう、ということも大事です。
やたらと夜遅くにアポイントを取りたがるお客様は、危険な前兆として、担当を変わってもらうと良いでしょう。

※実際にそれで困っている相談は受けたことがあります。

伊吹
伊吹

ご都合がおありだとはお思いますが、女性ですのでその時間の対応はしかねます、どうしてもという事であれば私がご案内いたします。うふ。

じゃあ結構です。

ツーツーツー、、、

伊吹
伊吹

・・・・・・・・・

多くの不動産会社では、女性営業のそういった悩みがあることは理解しており、それぞれの対応や対策があるはずですので、会社選びの基準として、どのような対応になるのか聞いてみるのが良いと思います。

ちなみに仮)伊吹不動産では、同僚の女性営業には、防犯ブザーを常備させています。
男性一人の時の案内には基本的に は単独では行かせてませんが、それ以外の意味においても携帯してもらっています。

大事なのはコンパクトなとと防水機能がある(案外雨に濡れる機会が多い不動産営業、、)ことで、あとは女性社員自身に選んでもらっています。

催涙スプレーなど、万が一の時に相手を攻撃するものは、
逆恨みされたり、より強い反撃が怖いので、持ちたくない、
と聞いていますが、万が一の時の身を守る道具として、保険で持ってはいる女性営業も多いです。

これも可能な限り軽量で、スプレーが暴発しにくく、かついざという時にさっと使えるものがベスト。

女性の不動産屋営業の4つのデメリット

お給料も頑張りに応じて、事務系の仕事に比べるとたくさん貰える(はず)不動産業界の営業ですが、その業界ゆえのデメリットもあります。

良いことばかり言って、不動産業界で活躍する女性を増やしたいという気持ちもあるのですが、メリットばかりではありませんので、しっかりとお話していきます。

土日祝が休みではない

不動産業界はほとんどが個人向けの営業となるので世間の休日に仕事をすることになります。
その結果大抵の会社が火曜日水曜日が定休日です。

別の記事でも書きましたが、火曜日水曜日が定休日だと友達と中々休みが合わなかったり、出会いが減ったりということがあると思います。出会いは大事ですよね、、

メリットもあるのですが、その辺りは別記事にしてありますので、合わせてご覧下さい。

【火曜水曜定休日】不動産業界は出会いが少ない?【出会いの実例有】
不動産業界は出会いが少ない、ってよく聞きませんか?何故でしょうか。理由は2つあります。今回は、これから不動産業界を目指す人が少しでも増えるよう、今回は不動産業界の出会いの真実についてお伝えいたします。そして、さらには休みについてや...

独身の時はなんとかなっても、女性の場合、結婚して子供が出来たときには土日が仕事というのは現実的にとても難しく、仕事するにはご主人や子供の多大な理解と協力が必要になります。
(※出会い的にも休みの関係で不動産業界内で出会う事も多く、そうなるどご主人も土日が仕事、ということになり、、、)

そのことを踏まえてキャリアプランを立てる必要がありますので、ここが一番のポイントではないでしょうか。

私の同僚も

出会いがない、、ぶつぶつ、、、

とボヤいています。

※とはいえ、皆さんしっかりと出会ってますけどね。

※法人向けの不動産営業(投資・賃貸提携・売却・購入)であれば、土日が休日の会社もありますので、参考にしてみて下さい。

夜が遅い(残業が多い)

不動産会社は大抵朝遅めの開始で、夜もその分遅い、という業務形態です。

さらに自分の都合というよりも、お客様の都合に合わせて動く必要があるため、中々スケジュール通りにはいかず、結果事務作業などが夜に残ることが多々あります。

この不動産屋営業の実際のタイムスケジュールや日常についても別記事にしてあります、ご参考下さい。

不動産屋が語る不動産営業の現実と日常【キツイ?残業や年収は】
20年以上も不動産の仕事に携わっていると、知り合い「不動産の仕事ってきついんでしょ?」と、良く言われます。サラリーマンであれば、どんな仕事でも楽な仕事というのは無いとは思っていますが、特にきつそうに見え...

夜が遅い=不規則な食事時間や生活、という事になりますので、お肌や体の負担も少なくないかもしれません。

私の同僚もよく

お肌が、、お肌が、、、

とボヤいています。

ただしこれも、どこの会社でも職場環境によっては同じでしょうけど。

HPに顔出しすることによるリスク

営業であることから、不動産屋によっては営業の顔写真を掲載していることがあります。
大手でも、顔出しによる信頼感が大事という、あまりよく分からない理由によって顔写真が載っています。

そのことで男性営業マンにファンレターが届いたという話は聞いたことがありませんが、女性の営業の場合、ファン?がつくこともあり得ます。(お客様ならいいのですが、、)

最初は物件への問い合わせから始まり、途中から
「声かわいいね」
「今何歳?」
「彼氏いるの?」
といった仕事と関係ないの話になります。

電話を切ろうとすると
「俺はお客だぞ」
と逆切れしたりと情けない限りですが、哀れで迷惑な人間もごくまれに現れることもあります。

ですから、そういうリスクを考えて、その不動産屋が顔写真掲載強制なのか、非掲載にできるのかを事前に確認をした方が良いかもしれません。

ちなみに、どうしても顔写真が掲載されて、そういった心配があるようであれば

① 電話対応は(可能な限り)男性社員にしてもらう。
② 電話を録音する。
③ 相手の名前・電話番号・住所等、本人を特定してから対応する。
④ 業務以外の通話は断り、一旦電話を切る。

といった対応が考えられます。

録音していれば、警察に被害届を出すことも可能ですし、本人が特定できるようであれば合わせてそれなりの対応が出来ます。

できれば顔写真なんて掲載しない方がいいとは思っていますが、、

女性営業へのセクハラ

こればかりは、不動産業界だけではなく、その会社、というか人によるとしか言いようがありませんが、一つだけはっきり言えるのが、セクハラなんぞ起こした日には、会社に居られなくなるくらい厳しい時代です。

そもそも不動産会社で、そのような人間は営業としてもお客様の信頼を得られるはずもなく、大抵淘汰されているはずです。

そんなやらしい目つきの営業から誰が大切な不動産を買う(借りる)というのでしょうか。
女性に嫌な思いをさせる発言しかできない営業が、生き残れる時代ではありません。

まぁそれくらい女性の営業はしっかりと守られ、大切にしている会社は多いと思います。
セクハラや性的な事件で社会から、何より女性から信用を失う事はあってはなりませんからね。
(〇鉄さんや、セクハラよりひどいエイ〇ルさんみたいに)

まとめ:女性でも不動産業界で活躍するチャンスは十分にあります

男性社会のイメージが強いだけに、女性の営業というのは、それだけで男性にはない強みになります。

もちろん、女性ならではの苦労も多い業種ではあると思いますが、例えば大手仲介業者のチーム制(個人ではなく、チームでお客様に対応し、業務も適材適所で役割分担をする)のように、実際は協力し合って仕事をしています。

大きなオフィスではなく、小規模の店舗(センター)での仕事になりますので、ある程度一体となって取り組んでいることが多いです。

大きな金額を扱う事の出来る、責任ある、今後の自分の人生において必ず役に立つ仕事です。
特にここ数年は大手の不動産会社であるほど、女性の営業採用に積極的になっています。

大きなチャンスはそこに転がっています。

それでも他にも不安な点や、心配な点等ありましたら、お問合せフォームからご連絡ください。
不動産業界で働く女性営業促進委員会の会長(たった今発足・勝手に就任)の私が責任をもってお答えします。

おまけ:女性が活躍できる、会社選びのコツ

不動産営業で頑張ってみようと思われる方のために、最後に文中で出た以外の失敗しない会社選びのコツもお伝えします。

選考ではキャリアプランについて考えを伝える

女性の社会進出が進んだとはいえ、まだ『女性は結婚・出産をしたら退職する』という見方は一定数あります。

そのため、選考では自分のキャリアプランについて、どのように考えているのかを伝えることはとても大事です。
結婚しても営業は続けるのか、結婚後は事務として業態を変えて残るのか。
それに対して、その会社はどう反応するのか、です。

また、出産後のブランクから復帰する場合であれば、現在自分の家族の状況、お子さんの状況(例えば送り迎えの時間の関係、土日休み等)を伝え、条件や勤務時間などの確認をしっかりと行いましょう。

産休・育休の取得実績や福利厚生を確認

産休や育休の制度があっても社内の雰囲気や、その制度が利用しやすいかどうかは会社によって異なります、事前に確認しておくと安心だと思います。

もちろんこれは有給においても同様です。
有給や、そもそも土日に極端に休みがとりにくい社風の会社は、避けた方が良いと思います。

服装はスカート?パンツ?

服装についてどちらかを選べるどころも多いと思いますが、個人的にはパンツ一択です。

万が一スカートしかダメな古風な会社であれば、相当苦労します。

外での業務も多く、特に不動産の調査では、寸法を測ったり、境界標を探したり、高低差を確認したり、草木をかき分けて奥に進んだり、、とハードな面もあるため、動きやすい服装がベストです。

案内時の対応・ホームページの顔写真の掲載の有無

先ほども書きましたが、案内時に毎回一人の案内になる体制(規模)なのか、また、HPに顔写真が掲載されるかどうか、非掲載対応が可能なのかどうか、心配な場合は確認しておいた方が良いと思います。

女性が活躍できるとは言っても、世の情けない輩によって「女性ならではの怖い思い」をすることも考えられます。事前に対策や対応がされているかどうか確認することも大事です。


他にも不動産にまつわる様々な記事を掲載しています。
興味があれば勉強がてら当ブログをご覧下さい。

ではまた!

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不動産業界「裏側・真実編」
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この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

40代前半の現役不動産屋。20年以上不動産に携わる。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計をし、実家を建て替える。
20代後半から賃貸会社に転職し、不動産のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

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