【不動産売却】一括査定サイトの落とし穴【高い査定金額の罠】

不動産「売却編」

不動産の売却を検討の際には多くの方が「一括査定」を利用されるのではないでしょうか。
一括査定サイトは情報を一度入れるだけで複数の不動産業者に自動で査定依頼がされるので、手間がかからず便利です。

しかし一括査定には落とし穴があります。
というよりも甘い甘い罠が隠されているのはご存じでしょうか。

これを知らずに依頼すると、不動産屋の思惑通りに踊らされ、いつまでたっても売れず、長期間の売却活動により心労も積み重なり、結果後悔をすることになります。

今回は不動産業界で25年、年間150取引のお手伝いもしたことのある現役不動産屋が一括査定サイトの落とし穴について語ります。

ご覧いただければ一括査定サイトの正しい利用方法がわかります。

スポンサーリンク

結論:不動産屋にとって一括査定における「適正な査定額」など意味はない

そもそも複数の不動産屋に査定を依頼するのはなぜでしょうか?
それは「少しでも高く売りたい」からですよね。

一括査定で依頼すると

どの会社が一番わが家を高く評価してくれるかな?
高いところに売却を頼もうかな。

という感覚だと思います。
もちろんこういう感覚は不動産屋も理解しています。

となると不動産仲介会社にとって一括査定とは

一括査定サイトからの依頼=競合確定

ということです。

つまり、

悪徳
悪徳

適正な相場価を真面目に提示すると負ける(物件を預かれない)かもしれないな、、

と考えてしまうのです。

その結果どうなるのか

どの会社も依頼者に「気に入ってもらうために」相場に少し、いや大分、いや下手をすればとんでもなく色を付けて査定書を作成するのです。

私の周りでも「今回は一括査定だから、相場より高めに出しておこうか」という会話は当たり前のように行われています。

競合他社の査定書もよく後から見せていただいたりもしますが、我々が見れば適当なおべんちゃら査定書は見ればすぐにわかります。

通常は周辺での過去の成約事例などを中心に査定しますが、例えば周辺での成約事例は坪単価100万円なのに、(ひどいときは成約事例まで高く改ざんしたりして)根拠が示されないまま坪単価150万円になっていたりするのです。
インターネットで誰もが物件の価格の比較ができる時代に、相場よりかけ離れた価格で売れる事は無くなったといっても過言ではありません。
※もちろん相応の希少価値がある、というのであれば別ですが

ましてや「この中で一番高い査定金額のところに売ります」なんて言い出すと、もう適正な査定金額は望めません。結局は自分で自分の首を絞めることになるのです。

一括査定で不動産屋を煽ってもそもそも意味がない

不動産屋をわざわざ煽るまでもなく、上記の理由から一括査定で相場より低く出す不動産屋なんていません。

これが
あなたの不動産を正当に高く評価してくれた結果
ですか?

これでも
一番高い金額を出したところ
に依頼されますか?

不動産屋もバカではないので、売れないことは重々承知も、とはいえ物件を預かれないと困るので、とりあえず売れない金額でも預かることを優先します。
物件さえ預かっておけば、最悪でも売主様より仲介手数料が頂戴できるわけですから。
そして預かった後、価格を売れるまでどんどん下げていけばよい、くらいにしか考えていないのです。

売れなくても不動産屋は一切困らないのです。

https://fudo-sannyaha.com/reasons-to-be-dislikred/

知るべきは「本当に売れる金額」

少しでも高く売りたい
という思っていだけなのに、高い査定額に騙されて
気が付けば相場よりはるかに上の価格帯で売りに出した結果売れず、
価格を下げても最初の印象が悪すぎるので効果がなく、
下げて下げてしていたら結局売れた金額は相場以下

そんな事例を腐るほど見てきました。

一括査定で知りたいのは「本当に売れる金額」ではないのでしょうか。

査定額が高いからと言ってその不動産屋が優秀なわけではないのです。
単に根拠もなく、とりあえず預かりたいから高い金額を提示しているだけです。

一括査定はどうしても、不動産屋同士の不毛な競争の中で、加熱した金額提示になりやすい構造になっています。
その中で「加熱しすぎない正しい査定額」を出してもらうには、

①3か月で売れなかったら、更新はしませんので、適正な価格を出してください

②一括査定金額の中で一番高いところと一番安いところは候補から外します

③査定額で売却出来ず、値引きすることになればその分仲介手数料を引く約束をしてください

などを使い分けて、一括査定に出すことを私は提案しています。

要するに一括査定で望むのは高い査定金額ではなく、それよりもどんな提案をしてくれるのか、またどんなサービスがついているのかを聞ける機会だと思ったほうが良いと思います。

まず「この金額周辺なら3か月~半年程度で売れる金額」を提示し、その上で査定額とは別のところで戦略的に、またはサービスをもって付加価値をつけて少しでも高くる方法を提案してくれるのが、親身で誠実な不動産屋だと言えます。

今待っているお客様がいます、なんていう言葉は不動産屋の馬鹿の一つ覚えだと思ってください。
常套句です、嘘です、どうせバレないと思って言っているだけです。
いるならその場でそのお客さんに電話してもらってみてください。出来なければ嘘です。(待っているんですよね?)

不動産ポスティングチラシの闇「このマンション限定でお客様がいます」【嘘】
あなたのお家のポストに、よくこんなチラシは入ってないですか?「このマンション限定で1組探しておられるお客様がいます」「この町内で至急お探しの方がいらっしゃいます」「この学区限定、売り物件を大至急お探しのお客様が1組います」...

まとめ:一括査定サイトを利用し、より高く売るための方法

不動産において、相場より少しでも高く売る方法は限られています。

ホームステージング
周辺の競合物件の状況を踏まえた売り出し時期

自宅を相場より高く売る2つの方法【ホームステージング】【閑散期】
自分の大切な不動産、どうせ売るなら高く売りたいですよね?でも『不動産 高く売る方法』で検索すると、大手仲介業者や一括査定サイトの公式HPばかりが出てきて、要は「当社で査定をすれば高い査定です」とか「当サイトから一括査定をして不動産...

・建物保証や設備保証などの安心サービス

その中古物件、保証ついてますか?【三井のリハウス・住友不動産販売・東急リバブル・野村の仲介+の保証サービス解説】
中古の不動産(戸建て・マンション)の購入時に、皆さんが一番心配なのは「このお家は、本当に大丈夫? 欠陥住宅じゃないか不安、、」という事だと思います。特に築年数が新しいならともかく、築年数が古い戸建やマンションの場合心配ですよね?...


ネットの写真の見栄え

不動産が売れるかどうかは、ネット掲載内容が9割【チラシは効果なし】
いざ家を売却しようと決めたものの、結局不動産屋の販売活動って何をするの?売主様の立場となれば当然気になりますよね?今回は、20年以上不動産に携わり、ここ5年で既に300件以上の売却のお手伝いをしてきた私が、不動産の販売活動...

(戸建て限定)インスペクション

建物検査していない中古戸建を買ってはいけない【インスペクション】
中古の不動産取引において、最近「インスペクション」という言葉を聞く機会が増えていませんか?あ、俺コーヒーにスキーム入れる派。今日は、インスペクションしたい気分なんだ。今から一緒エビデンスでも食べない?とか、意味も分から...

などです。
一括査定サイトに依頼した時には、金額は参考程度にして、これらのサービスがあるところを中心に検討していただければと思います。

その中でも三井のリハウスは上記サービスの条件を多く満たす会社です。
35年連続売買仲介件数No.1 は伊達ではありません。一度様々な取り組みやサービスをご確認ください。

高い査定金額を提示=優秀な不動産屋
ではないのがご理解いただけたかと思います。

もちろん不動産屋の熱意も大事ですが、相場からかけ離れた金額は、市場からの反感を買い、不動産のイメージを下げることに繋がります。熱意だけで不動産は売れません。

他社に取られたくない、という不動産屋の心理からどうしても、預かりたいがためだけに根拠もなく高い査定金額を提示し、さらに売れなくても責任は取らないのが悪徳不動産屋です。

一括査定=オークションではないので、罠をかいくぐり、しっかりとした売却が出来る手助けになればと思います。

当ブログでは、失敗しない不動作売却について他にも記事をたくさん上げています。

不動産売却#自宅をそのまま売却しても大丈夫?【傷・汚れ・匂い・故障】
自分の家を売却する時に、気になることは、やはり今のまま売却しても大丈夫かどうかですよね?実際、子供いるから壁紙汚れているし、落書きがあるし、キッチンのコンロも故障していて点かない箇所があるので、リフォームとハウスクリーニングして...
【事前準備】自宅売却の内覧時に好印象を与える4つのポイント【光とスペース】
皆さんがお住まいになりながら、お家を売却する場合、見学(内覧)に来られるとなれば、少しでも良い印象を持っていただきたいですよね?購入検討者が見学に来られる前の日にはいつも戸惑う売主様は多いのです。限られて時間で何をすればよいのか、...

参考にしていただき、よりよいご縁となることを祈っております。

ではまた!

スポンサーリンク
スポンサーリンク
不動産「売却編」 不動産業界「裏側・真実編」
スポンサーリンク
エネミー伊吹をフォローする
この記事を書いた人
エネミー伊吹
エネミー伊吹

不動産業界25年の現役不動産屋。
大学卒業後、住宅メーカーに就職し1年目に全国新人トップを取る。その後自身で設計した間取りで、実家を建て替える。
20代後半から土地活用会社にて賃貸と賃貸市場のマーケティングを担当する。
現在は仲介不動産会社に勤め、年間200件前後の不動産に携わり、毎年100組以上のお手伝いをする傍ら、ブログを書く日々を送る。
いちごを育てながらカステラを自分で焼く。甘党。

エネミー伊吹をフォローする
不動産屋はお嫌いですか
タイトルとURLをコピーしました